存在承認ゲーム

❑　伝える時は、楽しみながら「イイね！」のグーサインで！

　参加者の中から、ノリの良さそうな人を１人指名して、デモンストレーションをするとよいでしょう。お相手の良いところを見つけ、例えば「笑顔がイイですね！」と気持ちを込めて伝えて下さい。その時に、両手で「イイね」のグーサインをつくって、ジェスチャーをとりながら、とびきりの笑顔で伝えると効果的です。逆に、お相手から良いところを伝えられた時は、嬉しそうに「□□さんありがとうございます！」と、気持ちをこめて、感謝の思いを伝えてあげて下さい。

❑　良いと感じたことを率直に伝えるのがコツ！

　相手の良いところに「正解・不正解」はありません。ちゃんとやろうとすると、ブレーキがかかって言えなくなってしまうので、勝手な妄想でも構いませんので、良いと感じたことを率直に伝えてみましょう。

❑　良いところの例

　外見・・・「笑顔」「表情」「雰囲気」「髪型」「服装」「センス」等

　内面・・・「まじめそう」「優しそう」「真剣」「積極的」等

　私たちは、無意識に相手の欠点や失敗を見るクセがあると言われています。皆さんも、部下メンバーの欠点を見つけては、「また失敗したのか！ほんとダメなやつだなぁ！」と叱責することもあるのではないでしょうか。それが、一度や二度くらいならまだしも、それが何回も繰り返されると、部下メンバーの自己肯定感が下がります。でも、ワークで実感して頂いたように「自分の良いところ」を伝えてもらうと、自分が認められた感覚になり、意欲が上がりますよね。相手の「良いところ」を見つけて伝える習慣を持つようにすると、意欲が上がりますので、おススメです。

　承認には「結果承認」と「存在承認」の２つのやり方があります。「結果承認」は、相手が何か良い結果を出した時に「ほめる」ことです。ほめることで、相手の意欲を上げることができます。でも、相手が良い結果を出さないとほめられませんよね。なので「結果承認」はいつもできるわけではありません。一方で「存在承認」は、相手の良いところを見つけて伝えることなので、制限がありません。いつでもできます。相手の存在をどんどん認めて意欲を引き出してあげて下さい。